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ガーラ湯沢<br>全てのお客さまを笑顔にするスノーリゾート

GALA湯沢には冬だけでなく、夏スキーを楽しみに訪れる人も多い

ガーラ湯沢
全てのお客さまを笑顔にするスノーリゾート

2020年に開業30周年を迎えた新潟県のGALA湯沢。スノーリゾートとしての魅力にさらに磨きをかける一方、近年は冬のスキー・スノーボード以外の夏のアクティビティ充実にも力を入れている。コロナ禍の現場で奮闘する社員の姿を追った。

社員の提案から生まれた人気アクティビティ

 2022年春。3年ぶりに行動制限のない大型連休、GALA湯沢(以下、ガーラ)は多くのお客さまでにぎわった。ゲレンデには例年、5月上旬まで残雪がある。明るい日差しの中で滑走するスキーヤーやスノーボーダーを横目に、スキーセンターやレストハウスを慌ただしそうに行き来するのは、ガーラの新しいアクティビティ「謎解きゲーム」の参加者たちだ。若いカップルや家族連れなど年齢層はまちまちだが、どのグループもマップを手に、真剣な面持ちで話し合いながら歩いている。
 「スキーやスノーボードをしない方でも、ガーラに足を向けたくなるような仕掛けをつくりたいと思いました」と話すのは、「謎解きゲーム」を発案した営業部営業課の南雲牧子さん。21年夏に実施した際、好評だったことから、内容をさらに充実化。22年1~5月上旬まで開催された「ドラマチック謎解きゲーム×GALA湯沢『雪の王国ガーランドと消えたプリンセス』」は、スキーのお客さまのみならず、コアな謎解きファンがそのためだけに訪れるほどだった。
 コロナ禍という逆境下、15名ほどの若手社員が部署の枠を超えて「ガーラの将来を考えるプロジェクトチーム」を結成。そこで南雲さんが提案した企画が採用された。自身の家族旅行で謎解きイベントに参加した際、小さな子どもを含め、家族全員が楽しむことができた経験が発案のきっかけになったという。
 「お客さまが謎を解いて喜ばれる姿を目にすると、私たちも本当にうれしくなります」と南雲さんは顔をほころばせる。

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営業本部 事業部 事業課の青木拓也さん(左)、営業部 営業課の南雲牧子さん(右)

個々の社員の工夫でお客さまを呼び込む

 お客さまにガーラをさらに楽しんでもらうため、社員が自発的な取り組みをすることを、21年7月に就任した本間雅人代表取締役社長は特に重視している。
 「ガーラには"新幹線駅に直結"という他のスキー場にない強みがあり、これまでそのアドバンテージに頼っていたところがありました。ピーク期に約8万人いた訪日インバウンドの来場がコロナ禍で見込めなくなった今、苦境を乗り越えるための創意工夫が社員一人ひとりに求められています」(本間社長)
 事業部事業課の青木拓也さんも、そんな期待に応える若手社員の一人だ。アルバイトを経て21年10月に入社した青木さんは、社員になるとすぐ、それまで短期の企画としてゲレンデの雪上で営まれていたアウトドアサウナの常設化に向けた具体策を考案した。野外に置かれたサウナにも公衆浴場法が適用されるため、外部から見通せないようにする必要がある。短期の企画では、そのための壁を雪で築いていたが、気温が上がると溶けてしまうので、常設化することができないという課題があった。
 「そこでサウナを『SPAガーラの湯』の横に移設し、その付帯設備とすることで、雪壁を設けずに済むと考え提案しました。それが通って常設化が実現し、屋外サウナならではの醍醐味をいつ来ても十分に味わっていただけます」という青木さん。今後も季節を問わず、来場者が多様な遊び方をできるアクティビティの選択肢をさらに広げていきたいと、思いを語った。


続々と生まれる新しいアクティビティ

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「ガーラ湯沢トレッキングコース」は標高800mの高原を散策でき、森林浴に最適

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「GALAサマーパーク2021」で新たに開始した、ヨーロッパの山岳リゾートで人気を集める3輪式「マウンテンカート」の乗車体験

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2021年夏に提供した「30周年記念イベント GALA探偵社 謎解きミステリー」

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「SPAガーラの湯」の屋外エリアにはテント式のアウトドアサウナを常設

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サウナの後は大自然を眺めながら、リクライニングチェアでクールダウンできる

多様なスクールの運営でスキー界の活性化にも貢献

 来場者に楽しい時間を提供するだけではなく、スキー界の活性化に貢献することもまた、ガーラの重要な使命である。それを実践するのが事業部事業課の係長で、スキーヤーとしても活躍する栗山太樹(ひろき)さんだ。7期(通算14年)連続でSAJ(公益財団法人全日本スキー連盟)ナショナルデモンストレーター(※1)に認定されている栗山さんは、04年よりGALA湯沢スキークラブに所属。選手として活動する傍ら、スキースクールのアルバイト講師を務めてきた。社員となったのは14年。「自分をスキーヤーとして成長させてくれた会社に恩返しをしたいという思いを抱き、社員になることを志願しました」と栗山さんは振り返る。

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「トップスキーヤーズレッスン」では、栗山さんをはじめとした日本トップクラスのスキーヤーが惜しみなく持てる技術を伝授する

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7期連続でSAJナショナルデモンストレーターに認定され、スキーヤーとしても活躍する事業部 事業課の栗山太樹係長

 アルバイト時代には、「全日本スキー技術選手権大会」の草大会バージョンに当たる「GALA夏技戦大会」の開催を企画。サマーゲレンデで行われるようになり、22年に10回目を迎える同大会は毎年多数の参加者を集めている。21-22年シーズンには、五輪出場選手などトップクラスの講師が基礎スキーのスペシャルレッスンを行う「トップスキーヤーズレッスン」と、アルペン(※2)スキーのジュニア世代の選手(大人も含む)を育成・強化する「フィッシャーレーシングチーム」を新たに立ち上げた。
 「レーシングを学べるスクールは希少なこともあり、『フィッシャーレーシングチーム』には特に多くの参加希望者が集まり、その反響の大きさを実感しました」と語る栗山さんの夢は、将来このスクールから世界の舞台で戦える選手を輩出することだ。
 「SAJナショナルデモンストレーターであることが物語るように、栗山は指導者としても非常に優れています。引き続き選手として活躍するとともに、スキー・スノーボードの普及・振興に向けて尽力してほしいと思っています」と、本間社長も栗山さんの活動に大きな期待を寄せている。

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アルペン競技のジュニア世代育成をベースに、技術を高めるための本格的なレーシングキャンプ「2022 Goldwin FISCHER レーシングキャンプイン GALA湯沢」を開催した

※1 正しくスキーを指導できる高い技術を有すると認められた選手のことを「デモンストレーター」といい、中でもSAJナショナルデモンストレーターへの選出は最難関とされる

※2 雪上に立てられた旗門を通過しながら斜面をいかに速く滑り降りるか、を競う競技

「コロナ収束」を見据えたインバウンド誘致

 ガーラには、インバウンドの誘客に大きな役割を果たす3名の外国籍社員がいる。営業本部営業部営業課のジャックティップさんと、その妻のアンパイワンさんはタイの出身。以前はタイ語のスキー・スノーボードスクールの通訳をしていたが、さらなるインバウンド誘致拡大を目的に、SNSによるガーラのプロモーションに専念するようになった。

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営業本部 営業部 営業課のジャックティップさん(右)と妻のアンパイワンさん(左)、黄奕齊さん(中央)

 「コロナ禍がいつ収束するかは分かりませんが、タイの人が日本やガーラの存在を忘れないよう、訪日が難しい間もPRし続けることが重要です」(ジャックティップさん夫妻)
 2人はJR東日本のシンガポール事務所と連携し、タイとシンガポールに向けて、JR東日本エリアのさまざまな観光情報やガーラの魅力を紹介する活動にも取り組んでいる。
 営業部営業課の黄奕齊(こうえきせい)さんは台湾出身。インフォメーションカウンター業務などに携わる一方、コロナ禍となってからはガーラの台湾向けパンフレットを作成して現地のスポーツショップに配布するなど、ジャックティップさん夫妻と同様、「コロナ収束後」を想定したインバウンド誘致に力を入れている。
 22年2月に、前年オープンしたJRホテルグループの「ホテルメトロポリタン プレミア 台北」とガーラを結んでの「日本酒セミナー&GALAオンラインツアー」が開催された際は、黄さんが台湾の視聴者に向けて、自らの言葉でガーラの魅力を発信した。

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ジャックティップ夫妻は、ガーラや日本の魅力を自らのYouTubeチャンネルで発信。登録者数は7万人を超える

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2022年2月には「ホテルメトロポリタン プレミア 台北」とガーラを結んだ「日本酒セミナー&GALAオンラインツアー」を開催。黄さんもガーラから情報を発信した

 「あまり雪の降らない台湾でも、最近はスキーやスノーボードへの関心が高まっているので、ガーラには初心者でも母国語で楽しく学べるスクールがあることをPRしています。また台湾には雪遊びをしてみたいという人も多いため、『東京から最速約74分』という首都圏からの近さも訴求し、幅広い層にガーラを認知してもらうことも意識しています」と黄さんは話す。

逆境を経験したからこそ得られた成果もある

 誰もが予期できなかった新型コロナウイルス感染症の拡大は来場者を大幅に減少させ、ガーラの経営を圧迫するところとなった。しかし「だからこそ得られた収穫も大きい」と本間社長は考えている。

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本間 雅人
代表取締役社長

 「謎解きゲーム」の新設や「アウトドアサウナ」の常設化、新しいスクールの開設などは、国内のお客さまに改めてガーラに目を向けてもらうべく、原点に立ち返ってスキー場としての質を高めようと社員が努力した成果だという。
 さらには、訪日インバウンドがいつ再開してもスムーズに誘客できるよう、SNSなどを駆使した情報発信も、外国籍社員の力を活用しながら緻密に行ってきた。
 「これからも、お客さまと直接触れ合う機会の多い社員自らがマーケッターとなり、多様なニーズを掘り起こせる組織への変革を継続したいと思います」と本間社長は力強く語った。

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