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企業とスポーツの新しい関係<br>都市対抗野球大会の歴史

第89回都市対抗野球大会 1回戦(2018年7月15日) JR東日本(東京都)対西濃運輸(大垣市)

企業とスポーツの新しい関係
都市対抗野球大会の歴史

企業スポーツで最も有名な競技の一つが実業団野球ではないだろうか。中でも、都市対抗野球大会は歴史も古く、イベントとしても最大級である。この都市対抗の歴史と魅力について紹介する。

都市を基盤にした実業団野球の大会として誕生

 社会人野球のトーナメント大会である「都市対抗野球大会」。北海道、東北、北信越、北関東、南関東、東京、西関東、東海、近畿、中国、四国、九州の各地区で行われる予選を勝ち抜いた代表31チームと前年度の優勝チームの計32チームが、毎年夏に東京ドームに集い、チームの威信をかけて勝負を繰り広げる。出場チームの大半が企業に所属するチームであり、企業スポーツとしては最大級のイベントの一つとして知られている。
 第1回は1927年の開催。当時プロ野球はなく、野球といえば東京六大学野球などが学生スポーツとして人気を集めていた。そのような状況下、東京日日新聞(現毎日新聞)の記者・島崎新太郎が、かつては学生野球の花形選手で、今は社会人となっている人たちのプレーをファンに見せようと創案。アメリカの大リーグのように、都市を基盤にした実業団による野球を目指した。
 以降、太平洋戦争による影響で中断はあったが脈々と続き、2022年で93回を数える、社会人野球最高峰の大会の一つとして多くの人に認知されるに至っている。

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(左)第1回大会の開催を報じる1927(昭和2)年8月4日の東京日日新聞夕刊。始球式は西久保弘道・東京市長が務めた(右)優勝旗である黒獅子旗は現在3代目。99年の第70回大会から使用されている(写真はともに毎日新聞社提供)

特別な意味を持つ「黒獅子旗」と「応援文化」

 優勝チームに与えられるのが「黒獅子旗」で、そのデザインは小杉放菴(ほうあん)。当時の画壇の巨匠で、歌人・随筆家としても才能を発揮した人物の手による。さらに21世紀に入ってからは、「黒獅子エンブレム」も登場。その年の優勝チームの選手たちが1年間に限り、ユニフォームの左袖に着けてプレーすることが許される。それだけに黒獅子のデザインは、社会人野球に関わる人にとって特別な意味を持っている。
 同じく特別な意味を持つのが「応援文化」。各チーム独特の応援は選手、関係者に大きな力を与えており、閉会式では応援団に対し、最優秀賞、優秀賞、敢闘賞、特別賞、努力賞が授与される。熱い応援を全身で味わえることも、都市対抗野球大会の魅力である。

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