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カルチャーコラム<br>高橋美来さん<br>自分で釣った魚をお店で出せる喜び

高橋美来 たかはし・みく
一般社団法人女性フィッシング協会理事東北担当・FUNC公式インフルエンサー
「ワインと日本酒とチーズのお店 Lavi Lavi」店主
1991年宮城県生まれ。宮城県沖をメインにFUNC公式インフルエンサーとして釣り情報を発信。店主を務める「Lavi Lavi」では釣り上げた魚を中心に料理人としても腕を振るう。

カルチャーコラム
高橋美来さん
自分で釣った魚をお店で出せる喜び

5年ほど前から東北のオフショアをメインに釣りを始め、以来、釣りの魅力を発信し続けている高橋美来さん。年間100日釣行するという愛称「みくみく」さんに、釣りの醍醐味(だいごみ)と釣った魚を自らのお店で提供する楽しさについて伺いました。

最初の成功体験で釣りにどっぷりハマった

 釣りを始めたのは5年ほど前なので、釣り歴はそう長くはないんです。最初は、当時勤めていた飲食店の仲間と仙台のサーフ(砂浜)から釣っていたんですけど、これが見事に釣れなくて。もしかして沖に出てみたら釣れるかもとオフショアフィッシング(※1)デビューしてみたら、2回目の挑戦でロックフィッシュ(※2)のアイナメやソイなどの大物が釣れたんです。この成功体験で釣りの魅力に一気にハマりました。

※1 岸から離れて船で行う釣り
※2 岩や海草の隙間に生息する魚のカテゴリー

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宮城県牡鹿半島沖で釣り上げた70cmのマダラ

 最初は釣りと飲食の仕事を結び付けては考えていなかったんですが、釣りにハマったのがちょうど今のお店を任されたタイミングだったので「これはお店で出せるぞ。一石二鳥だ!」と思いましたね。
 釣った魚を自身で一から締めることによって魚の新鮮さが長持ちすることから、いつからか市場で買わなくなってしまいました。水分量が多くて腐りやすく、新鮮でないとなかなか生では食べられないタラやアマダイもお刺身で提供できるんです。甘みがあってすごく美味ですよ。魚料理目当てでお客さんが来店します。釣りも飲食の仕事も生活の一部として、自分とは切り離せない存在になっています。

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マダイとクロソイのカルパッチョ。あいにく取材の日は海がしけていたので、マダイは市場で仕入れたもの

 釣りはゲーム性の高いスポーツだと感じます。もともとサッカーやスノボなどをやっていてスポーツ好きですし、負けず嫌いなところもあるので、狙った獲物を釣り上げた瞬間は「やった! 攻略した!」と思えて最高ですね。
 ぜひこの醍醐味を皆さんに味わっていただきたくて、釣りの楽しさをInstagramやYouTubeで発信しています。釣りを始めた頃、釣りをする女性が少なく一人で釣りをしていましたが、釣りブームで徐々に増えてきて。今では釣り女子会などを企画して釣りの輪を広げ、初心者でも釣りを楽しめる環境をつくっています。「東北一の釣りガール」などと言ってもらえるのはうれしいのですが、ガール=若い女子というイメージを払拭して、女性が当たり前に釣りをする環境が整ってくるといいですね。

必要なのはクーラーボックスと「気合」と「根性」

 一から道具をそろえるのはなかなか大変なことです。お金がかかり気軽に始めづらいと敬遠してしまう人も多いと思うので、経験はないけどやってみたいという人には、最初は自分や仲間の道具を貸し出します。ロッドやルアーも選んでもらって。最初は「道具がかわいい」からのスタートでもいいんです。自分で選んだ道具で釣れるとうれしいものですから。持ってきてもらいたいのは、釣果を持ち帰るクーラーボックスと「気合」と「根性」だけ(笑)。始めやすいでしょう?

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釣りに携行するハピソンのマルチハサミと色とりどりのルアー。右上は愛用のアブガルシアのロッドとリール

 それに釣りは、釣って終わりではなく、その後食べるという楽しみがある。釣った魚を調理して食べるところまでいくと、たいてい魚の美味しさに心を奪われます。
 基本の釣り方を素直に繰り返す初心者さんの方が多く釣ることもあります。邪念や殺気が無いからでしょうか? 教えた本人より先に釣られることの方が多いです(笑)。
 釣った魚を調理して最後まで堪能することも大事ですが、釣り人として主戦場である海の環境にも気を配っています。定期的に全国各地の海岸で漂着物の清掃を行っているほか、使用済みの使い捨てカイロを加工して水をきれいにするGo Green Groupという団体に賛同し、協力しています。現時点で声掛けした50店舗以上の釣具屋さんがカイロの回収場を設けてくれています。こうした活動に賛同してくれる釣り人が増えれば、海の環境、ひいては地球環境も良くなっていくのではないでしょうか。
 自分が始めた頃は道具も買うのが当たり前だったし、身近に手ほどきしてくれる人もいなかったので、ハードルが高かった釣りですが、大人になってからまったくの初心者として釣りを始めた者として、少しでもそうしたハードルを下げて、釣りを楽しむ人を増やすことができたら、こんなにうれしいことはないですね。


インスタグラムで高橋さんの活動をチェック!
https://www.instagram.com/mic39thanks/

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