SDGs×JR東日本グループ
需給一体のエネルギーマネジメントを目指す
「品川開発プロジェクト」
JR東日本グループは、グループ経営ビジョン「変革2027」のもと、「ヒトを起点とした新たなサービスの推進」に取り組んでおり、「CITY UP!」をスローガンに、多様な魅力あるまちづくりの実現に向けて、「品川開発プロジェクト」を推進しています。今回は、JR東日本グループの一員として、ESG経営を担う株式会社えきまちエナジークリエイトの取り組みについて紹介します。
品川開発プロジェクトのコンセプト
JR東日本では、品川開発プロジェクトとして品川・田町駅間のJR品川車両基地跡地を開発し、「100年先を見据えた心豊かなくらしづくりのための実験の場」として、「イノベーション」「環境」「日本の豊かさ」をテーマに世界中から先進的な企業と人材が集い、多様な交流から新たなビジネス・文化が生まれるまちづくりを行っています。
その一環として、世界中からこの場所を舞台に新しいものを生み出したい人たち、またそれを支えたいと思う人たちを集め、共創していくための取り組みを「Tokyo Yard PROJECT」と名付け、まちびらきに先行して活動を開始しています。
株式会社えきまちエナジークリエイトの設立
~being Energy~
私たちは、品川開発プロジェクトにおけるエネルギー供給・エネルギーマネジメントを行うことを目的に、JR東日本、ジェイアール東日本ビルディング、東京ガスの3社により、2020年4月に設立されました。エネルギー供給事業者として、まちに信頼性の高い電力を供給し、地域冷暖房施設から効率的に熱を供給します。
まちで活用するこれらのエネルギーを需給一体的に管理し、効率的かつ環境性の高いエネルギー運用を実現していきます。さらに、ゼロカーボン・チャレンジ2050を実現するために、着実にエネルギーの変革に取り組み、JR東日本グループの一員としてESG経営の実践に取り組んでまいります。
目指せ脱炭素社会!
~先進的な技術への果敢なチャレンジ~
品川開発プロジェクトでは、先進的な環境・エネルギー技術を取り入れたまちづくりを目指しており、多様な再生可能エネルギーを活用するほか、将来の水素社会の実現に向けた燃料電池や食品廃棄物を活用したバイオガスシステムの導入に取り組むなど、脱炭素社会に貢献します。
そして、多岐にわたるエネルギーのビッグデータを活用し、AIなどを活用したエネルギー需要変動分析を実施するなど、デジタルトランスフォーメーションの推進を図るとともに、ポストコロナを見据えた新たな生活様式に柔軟に対応していくために、人に頼らない監視体制を構築し、SDGsの達成に向けた取り組みを加速させていきます。
災害に強い強靭なエネルギーネットワークを築き上げます!
また、品川開発プロジェクトでは、地域の防災対応力強化とエネルギーネットワークの構築を方針に掲げています。当社は、災害時にインフラが全て遮断した場合においても、CGS・非常用発電機により、供給先全てに一定量の電気・熱エネルギーを供給できるよう、まち全体の事業継続性を高めるとともに、自立分散型のエネルギーシステムによりエネルギーレジリエンスを実現し、地域の安全なくらしづくりに貢献していきます。
今後も、品川開発プロジェクトにおいて環境・エネルギー技術を取り入れ、SDGsの達成に向けて取り組んでまいります。
[ 報告者 ]
横濱 明
株式会社えきまちエナジークリエイト
エンジニアリング事業部 主任